★古典は、一見我々大人からみれば、難しいもののように感じますが、幼児・低学年にとっては、リズムがあり楽々と喜んで吸収することの出来るやさしいものなのです。“素読”という方法は、意味の解釈をせずに声に出して読む方法で、幼児・低学年はすべての言葉の意味もわからずにインプットして、学習しているのです。意味の解釈と言葉の学習はずれて構わないのです。いい耳を作るためには、意味も分からない赤ちゃんのうちからクラシックを聞かせ、これにより“音感”を身に付けさせます。しかも、出来るだけ美しい音色を聞かせることが大切です。まったく同じことが言葉の学習にも言えます。
言葉を一番吸収する大切な時期に、貧弱な言葉や悪い言葉の環境に置くよりも、素晴らしい最高の言葉を与えることが大切です。
ー「素読のすすめ」安達忠夫著より引用 ー
名文の暗唱は、中学校の学習や受験に役立つということばかりでなく、日本語のリズムを体に刻み込むことであり、脳のキャパシティを広げることにつながります。
さらに、それは、日本文化の継承となる価値がある国語教育だと思います。
学力の基底は言語能力です。言語能力の豊かな子は成績も一般的に優れています。