文科省方針 「幼児に小1学習内容」

文部科学省は、次期学習指導要項の改定で、現行の小学1年生の学習内容の一部を幼稚園や保育園での教育・保育内容に移行させる検討を始める。幼稚園・保育所からの小学校への接続を円滑に進めることや質の高い幼児教育が将来的に好影響を及ぼすという研究成果もあることから、幼児教育義務化を見添えた「学制改革」の一環。年内にも文科省の諮問機関「中央教育審議会」に諮問し制度設計を議論。早ければ2016年の改定を目指す。

 幼稚園教育要領と保育所保育方針に、小学1年の学習内容の要素を取り込むことを検討する。小学1・2年生の社会と理科を廃止して1992年度から新設された教科「生活科」などを想定している。生活科は体験活動が中心。動植物とのふれあいなど幼稚園と保育園で実践されている内容もあるため重複内容も見直す。絵本などの普及で5歳児の識字率が上がっているため、国語のひらがなの読み書きのほか、算数の足し算、引き算も検討対象にする。

2014年7月12日 毎日新聞朝刊より


上記、文科省の次期の学習指導要領の改定文の中でも「質の高い幼児教育が将来に好影響を及ぼす」と記載されていることに注目して頂きたいと思います。

 わらべ教室に通塾させている保護者の方は、皆、幼児教育の重要性、かつ、「つの教育」(5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、「つ」のつく年齢の教育の重要性)を認識されていますが、世間の大半は、いまだに「小さいうちから、そんなに詰め込み教育をさせて可哀相・・・」と思っている方が多いという現状があり、とても残念です。

適時教育=脳を伸ばすために適した時期は乳幼児をピークに9才(9つ)までです。

この時期に伸ばしてあげるとその後の学習が楽になり、子どもにとっても幸いなことなのです。

「よく遊び、よく学べ」―わらべ教室のモットーです。

乳幼児では、1日の20分、「読み」「書き」「数あそび」「暗唱」等の時間を作って下さい。子どもに毎日の食事を与えるのと同じように、脳にも刺激を与えることが大切です。

あとの時間は、戸外でのびのびと遊ぶ時間に当てます。戸外あそびは、子ども達にいろんな経験と好奇心、体力と精神力を身につけてくれます。この経験無くして子どもの知的成長はありえません。


小学生低学年(1年生~3年生)

  • 小学生低学年の学習は、中高学年に向けての学習習慣と基本学習を身につけます。

   繰り返しの学習が習熟へとつながります。

  • 音読・漢字学習・暗唱等を通して知識や語彙(ごい)数を増やし、国語力を身に付ける。

   知識・語彙数の量は思考力と関係します。「豊かな言葉」「高い思考力」につながります。

小学生・中・高学年(4年生~6年生)

◎低学年で身につけた学力の差が4年生からはっきりと見えてきます。

  • 家庭学習をしっかりと積み重ねてきた子供は理解が速く集中力も持続します。
  • 百マス計算等で培ってきた計算力で計算が速く正しくできます。(頭の回転が速い)

○中・高学年から入室した生徒は「確認テスト」の取り組みにも必要以上に時間がかかります。5~6年生の確認テストになると内容も難しくなるため、最後まで頑張って取り組めず、途中で投げ出してしまう生徒がいます。

それは「集中力の持続が短いため」と感じます。「確認テスト」の正解率も低いです。

☆小学校で行われる単元テストは、問題数が少なく短時間で終えるものばかりです。しかし、中学校の定期テストを見ると、細かい文字で表裏びっしりと問題が書いてあります。

この問題をテスト時間内で終えるには集中力はもちろん、速い読解力、計算力が必要です。


幼児から「つの教育」までを進めてきた結果

高学年になり学校の学習が難しくなってあわてて入室してくる生徒の指導に当たった時、早期に学習を始めている生徒との違いを目の当たりにします。

早期から学習を始めている生徒は集中力・理解力・計算力が断然違います。

その時に私は、昔から言われている「つの教育」の大切さを実感します。

わらべ教室で早期教育を実施した生徒は、中学校でも成績は上位、進学塾でも上位にランクしています。